2010年12月21日火曜日

レッドノベンバーを救え!


さまざまな破滅的なトラブルが同時多発的に発生し、沈没寸前な試作攻撃型原子力潜水艦「レッドノベンバー号」の乗組員となり、救助隊が来るまで知恵と勇気とウォッカでなんとか艦を守り、生き延びるべく戦う協力ゲームです。
基本的にどこかが壊れる→誰かが直すを繰り返してどうにか艦をもたせるという流れでゲームが進行しますが、破損箇所が直るかどうかの判定はすべてサイコロ(十面体)で行うので、自分のサイコロ運をどこまで信じられるかがゲームのカギ、時間をかければサイコロ運がよくなくても直せますが、その間にほかのトラブルが発生してより大変なことになる恐れがありますし、時間をかけなければサイコロ運がよくなかった場合無駄に時間を使ってしまうことになります。
協力ゲームの癖に仲間を見捨てて潜水艦を脱出するアクション(終盤のみ実行可能、他の仲間と勝利条件が反転する)があったり追加ルールでバールで仲間を粛清できたりと妙に物騒。
成功率が低く、何度かやりましたがいまだ一回も救助隊が来たことがない…
面白いゲームですが、やや説明書に難有り、細かいルールがわかりにくいです。
もしかしたらルールミスしてるのかなあ…
写真は6人プレイ、この後かなり惜しいところまで行きましたが最後の最後で原子炉がメルトダウン、一人艦を脱出した某氏に勝利を持っていかれました。

2010年12月12日日曜日

Fearsome Floors[Friedemann Friese] 暗黒の大広間


異形の怪物から逃げながら要塞からの脱出を目指すゲームです。何気に「電力会社」と箱のサイズとデザイナーが同じ。
基本ルールはシンプルながらも、一ターンごとに裏表が入れ替わり、裏表で移動力が違うプレイヤー駒たち、移動ルーチンはシンプルなくせに壁にぶつかると点対称の位置から現れるため時々予想外の位置に出現する怪物などやたらとギミックが豊富。
2-7人で遊べるので、少人数でキッチリ遊ぶにも多人数でわいわい遊ぶのにもいいですね(写真は六人プレイ)。
写真は通常プレイですが、上級ルールもあります。そっちだと怪物専用のテレポーターとかあってよりハチャメチャになること請け合い。

ハンザ・テウトニカ


プレイヤーは「ハンザ同盟」の豪商となり、二都市間の道に部下を送り込んで通商路を拡大し、都市に支店を建てたり、支店を建てる代わりに自身の交易能力(写真手前のボードがそれ)を上昇させたりすることで自身の信望を稼いでいく、経済的陣取りゲームです。
ランダム要素がほとんどないものの行動選択肢が多く、勝つために多彩な戦術が可能なゲームです。
このシンプルなルールと簡潔なセットでこれだけ幅のあるゲームを作れる、というのはすごい話だよなあ…

2010年12月11日土曜日

ル・アーブル


Uwe.Rosenbergの「収穫」三部作の二作目、要するに「アグリコラ」の続編となるワーカプレイスメントゲーム。

各プレイヤーは湾港会社経営者となり、船で運ばれてきた資材を受け取ったり、街にある建物に行って自分の建物を建設したり船を建造したり手持ちの資材を加工したりまたそれらを売るなどして資産を稼いでいくゲームです。

ゲームが進むにつれて自分や他プレイヤー、街にある建物が増える=行動選択肢が増えるため毎ターン悩むことしきり、「アグリコラ」同様の食料のシビアさもそれに拍車をかける、「アグリコラ」とは異なり支払うべき食料が足りなくても借金をすることができ、定期的に利息を請求されるものの、後から返済すればマイナスは少なくてすむのが救いか。
他のプレイヤーが先に使った建物はそのプレイヤーが他の建物を利用するまで利用できないため、先を読んで計画的に行動しないと肝心なときに失敗して大損する羽目になる、プレイヤー同士の絡みも主にここ。
通常ルールには普通に使用する建物とは別に36枚中からランダムに登場する「特別な建物」というものがあり、これがいい具合に毎回の展開を変えている印象。